あちらこちらに書き散らかした日記をまとめて リニューアルオープンしました。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

おいらは 犬。

玄関先に鎮座する 犬。



おいら アンちゃんと 話がしたくて
宝物の 梅干の種を 食べてみた。

おいらの世界では 梅干の種を 食べると 一時間だけ
人間と会話が できるのである。



     「こんにちわ」

「え? ぽち?」

     「イエ タイガです」

「あ そうだった。 てか 犬だよね?」

     「ええ 見た目は 犬ですが 今だけ 話せます」

「すげ?」

     「驚いてる場合じゃないですよ。 時間が無いんですから」

「へ? 何か 焦ってるの?」

     「アンちゃんと話がしたいんですよ」

「俺と? 何を?」



なんて ノンキな 男なんだ。

おいら 大事な一粒を 飲み込んで ここまで 来てるのに。



「で 話って?」

     「アンちゃんの家に 変な女 居るでしょ?」

「居る」

     「おいらも お宅の金魚も 変な女に 驚いてるんですよ」

「ゴメン」

     「なんで アンちゃんが 謝るの?」

「アイツな 自分が 変って 気づいてないねん」

     「でしょうね」

「だから 自分を 普通と思ってるから 直らへんねん」

     「普通だと? ずうずうしい」

「でもな アイツなりに 頑張ってんねん」

     「そうは 見えませんけど?」

「イヤ 頑張ってんねん」

     「アバタも エクボって ヤツですか?」

「イヤ アイツは アバタや」

     「アバタ・・・なんだ」

「アイツは アイツ いつまでたっても アバタで いいねん」

     「あきらめ?」

「違う。 アイツがな 一生懸命 成長しようと 頑張ってる
 その努力だけで 俺は いいねん」

     「実らなくても?」

「実りは 期待してない」



「アイツな 性格も 生き方も 不器用やねん。
 本人は まっすぐに 進んでいるつもりでも 
 俺から見たら 回り道したり 寄り道したりと 危ないねん。
 だけどな アイツが 信じて 進む道なら 
 後から 付いて行ってやろうと 決めたんや」

     「アンちゃん」

「アイツが 周りの目から見て 変かも知れへん。
 だけど 俺が 決めた女やねん。
 誰にも 文句 言わせへん」

     「アンちゃん あんたって人は・・・・」



     「アンちゃん ちりがみ くれる?」

「泣いてるんけ?」

     「アンちゃんの 話が 胸に しみて しみて」



「名前の件やら 色々と 迷惑かけっちゃったな」

     「イエ いいんです。 覚えてくれたみたいだし」

「アイツ 誰とでも しゃべるやろ?
 だから 動物とも 会話できると 信じてんねん」

     「でしょうね」

「俺らには 妄想としか 思えんくても アイツは 会話してんねん」

     「ものすごく 都合よく 会話が成り立ってますが」

「それで いいねん。
 アイツが 納得すれば すべて ヨシやねん」




     「アンちゃん 今日は 話が できて よかったです。
      アンちゃんの 考え そして 懐の深さ
      すべて 知ることができました」

「俺も 謝る事が できて よかったよ」

     「アンちゃん 次に会う時は おいら 話せません。
      でも いつも 心で アンちゃんに エールを 送ってます。
      それだけは 忘れないで下さい」

「ありがとう。
 これからも アイツが 迷惑かけると思うけど ゴメンな」

     「謝らんで 下さい。
      それより 一つ お願いが あるんです」

「何?」

     「お宅の金魚 酸素不足らしいです。
      エサの限度を 越えてるらしいです」

「わかった。
 後で 金魚にも 謝っとくわ」

     「もう 時間が 切れます。
      アンちゃん ありがとう。
      生まれ変わったら 絶対 友達になりましょうね」

「生まれ変わらんくたって もう 友達やで」

     「あんちゃん。
      ちりがみ もう一枚 くれます?」
スポンサーサイト

【2009/07/01 12:39】 | 引越し転記
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。