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おいらは 犬。

玄関先に 鎮座する 豆柴。


「あああ タイガ おはよ」


あうっ!!!

神様 おいらを 見捨てなかったんですね?

名前を 覚えたみたいだ。


「ねね タイガ 暑くない?」


暑いけど 何か?

おいら 毛皮着てるわけ。

ま・・・ 君は 脂肪着てるけどね・・・ウシシ。


「タイガ お水飲んでる?」


おう。


てかよ 前から 思ってたんだがな
この女 おいらに いつも疑問系を 投げかける。

おいらに どうしろと?
おいらが いきなり 「よう お嬢ちゃん」 なんて
返事したら 怖いだろ?

テレビ局 来ちゃうだろ?
携帯のCM 出ちゃうだろ?


ン?
ちょっと 待てよ。

この女 ただものじゃない。
オツムが 変わってるんだった。

もしかしたら この女 おいらの声が 聞こえてるんじゃないか?

イヤイヤ
それは なかろ?

それこそ この女が テレビに 出ちゃうよ。
どこかに 王国を 立てちゃうかもしれない。



この女と 知り合ったのは 6年前。


おいらを 見つけるなり 走りよって来た。

ドタ ぺタ・・・と 足音を 響かせ。


おいらは 何事なんだ? と 背中を 固めた。



「あ ポチ」


いきなり 命名しやがった。

初対面で 命名しやがった。

そして おいらは 尻尾を振ってしまった。


これが この女との 始まりだった。


この女 毎週 毎週 おいらの隣のアパートに 通って来ている。

雨の日も 台風の日も 雪の日も。

ズタボロになりながら 通って来ている。

そうとう アンちゃんの傍に居たいらしい。


健気な女やんけ? と 思う事も あったさ。

だけどな おいらは 気づいたんや。


この女 いつも アンちゃんの三歩前を 歩いてる。

この女 いつも 手ぶらで 歩いてる。

アンちゃんは 腕が千切れそうになりながら
この女の後を 歩いてる。


アンちゃん 頑張れ!!!

おいらは アンちゃんの 味方や!!!

アンちゃんの 心の泣き顔 おいらは 見えてるぜ!!!


この女 暴力も 振るらしい。

おいらの前を 歩きながら アンちゃんの 左わき腹に
強烈なパンチを お見舞いしてた。


     「イテっ」

「・・・」


無視である。

暴力をふっておいて 無視である。

アンちゃんの 叫びは サイレンのように 風に 吹き消されるのである。



この女には 独特のルールが あるらしい。


「私が ルールブックなの」

     「なんでや?」

「・・・」


都合の悪い事は 無視である。

説明できない事も 無視である。

この女のボキャブラリーは 少ないので
説明する事が 無理である。

「ゴリオシ」 それが 彼女の唯一の 「ルール」なのである。



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【2009/07/01 12:23】 | 引越し転記
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